神社の歴史と仕組み

「神社の歴史が知りたい」
「神道と仏教の違いを勉強したい」
「神社本庁はどこにあるの?」

神社はパワースポットとして注目をされており、再び結婚式などで利用する人が増えてきています。
周りには多くの木々が植えられており、その中にはご神木があるため全体的に大変厳かな雰囲気であり、木々をみて癒される人も大変多いです。
このような神社は現在8万以上あり、古来より日本人の生活と密接に結びついてきました。
仏教の修行を行う場所である寺院は7万ほどであるので、その差は歴然であり、これほどまでに多くあるのは、自然や特定の人を神とあがめているからです。

神社本庁

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八百万の神と言われるほど多くの神がいる

神道では岩や川、樹木や山を神としてみなしており、八百万の神と言われるほど多くの神がいます。
人も崇められており、代表的なのは菅原道真や徳川家康となります。
なお自然のものを崇拝することを精霊崇拝と呼び、故人を神とし祀ることを祖霊信仰と言います。
仏教のように経典はありませんが、古事記や日本書紀には信仰の根拠となるものが伝えられており、基礎となるものはあります。
神社の特徴的な部分は大きな鳥居があることです。
鳥居は神域の入り口として建てられており、人の世界と神の世界を区切るものでもあります。
鳥居をくぐると参道があり、さらにご神体を祀っている本殿、もしくは神殿とお参りをする拝殿が見えてきます。
大きな場所ではこの本殿と拝殿が別々になっていますが、小さなところでは一緒になっている所があり、さらにお神楽を舞う神楽殿を供えている所もあります。

仏教(お寺)と神社の違いについて

また名前は6つあり、他に神宮や宮、大神宮や大社、社となっています。
大きさや格式によって名前が異なっており、最高位は明治神宮になります。
よく仏教と比較されますがこの2つはそもそも崇める対象が異なっており、仏教は釈迦の教えを元とし、日々修行を行っています。
建造物にも違いがあり、お寺は瓦屋根のことが多く神社は茅や檜、柿といった自然の素材で屋根が作られています。
日本人は古来より木に不思議な力があると思っており、そのような信仰心から基本的に屋根以外は木を使用しているのも特徴です。
木の独特な風合いと屋根の歴史を感じる様子は大変風情があり、より一層神秘的な力を感じる場所になっています。
どちらがお寺かそうでないかを見極めるには屋根を見ると良いと言われているため、わからなくなったら屋根を見るようにしましょう。
ただし近年では神社でも瓦屋根で作られていることもあるため一概には言えなくなっています。
しめ縄や鈴の有無で判断することも検討してください。
また入口も異なっています。

入口は神道は鳥居、仏教では山門

どちらも境界の役割を担っており、神道は鳥居ですが仏教では山門になります。
山門の先は仏の国と考えられており、空、無相、無作の悟りの境地から三解脱の意味となり、三門と書く時も多いです。
なお山の字が使用されるようになったのは、多くの寺が山に建立されたことに由来しています。
さらに守衛役も違います。
お寺は仁王像であり、あの形に口が開いた阿形と、んの形に閉じた吽形が左右に置かれており、仏敵の侵入を防ぐために置かれています。
この仁王像は正式名称を金剛力士像と呼び、有名なのは東大寺南大門となります。
一方神社は狛犬がおり、鳥居から拝殿までの参道脇にいて魔物を追い払う役割を担っています。
古来より狛犬は霊獣と言われており、神の領域に邪気が入るのを防いでいました。
魔除けの力もあることから、昔は狛犬の前にお賽銭を捧げて痛みの元となる魔物を封じてもらえるよう祈願していたこともあります。
なお場所によっては狛犬にかわり狐や鹿を魔除けとして配置しているところもあります。

聖職者の違い

聖職者にも違いがあり、お寺は僧侶であり、僧侶の責任者が住職となります。
仏教には数多くの宗派があり、宗派によって僧侶の役割が異なっていますが、念仏を唱えて仏の国で人々を指導するという役割は共通しています。
神道では神職という呼び名であり、祈祷の時に祝詞を読み様々な祭りごとを取り仕切ります。
この神職は誰でもなれるわけではなく、大学で神道学科を修了し、実習を経て階位を与えられ職につきます。
宮司は責任者のことを指し、神職と職員をまとめる役割を担っていますが神主とは違います。
神主はその場所の主を意味しており、役職名ではありません。
歴史のある神道では参拝方法も独特であり、お賽銭を賽銭箱に入れた後は鈴を鳴らし、二度お辞儀をして二回手を打ち、手を合わせたままお祈りをします。

まとめ

最後に深く一礼をして退きますが、仏教では手を打つことも鈴を鳴らすこともありません。
これは神様に気づいてもらうために行っており、大切な参拝方法です。
なお鳥居をくぐったあとには参道がありますが、この参道は神が通る道であるため真ん中を通らず左右どちらかの端を歩くのが基本となります。
真ん中があいているからといって歩かないように注意してください。
神道は厳かで生活に密着した宗教です。
いつもとは違った目でみるためにも仏教との違いを理解し、様々な物に目を向けると良いでしょう。